| [ロジック検証] ファクター間の2次作用 | 2012/05/11(Fri) |
愚痴まがいな別エントリー書きかけてたんですがw
先日Phaiさんのコメント欄を読んでいて、以前から話題にしようと思っていたことを書くのにタイミングかなと思いまして、ネタ差し替えました。
売買対象以外の指標を説明変数に用いる相関型ロジックの限界の一つとして、説明変数と従属変数の組み合わせパターンは有限、というのがあります。
特に昨今は情報網の発達と共に各種指標の相互的な結びつきが日々強化されてきてますから、
説明変数X1,X2それぞれと従属変数Yの間に相関性が認められたとしても、同時にX1とX2間にも高い相関性があるなら、結局それは同じストラテジーを化粧直しして2つに見せかけてるのに過ぎない、ということになっちゃいます。
じゃあ、説明変数として使えるマイナーな指標を探し回るのかというと、個人的にはそれも不毛な旅路という予感が。
相関型ストラテジーのキモは市場の値動きに通底するファンダメンタルな"物語性"を探ることにある、と私は思ってるので、
「旅路の途中に道端で寝転がっていたマイナーキャラに話しかけてみたら、実は物語全体の流れを左右するような重要キャラでした」
...なんて御都合主義な美味しい展開は現実には望んで得られる類いのものではないだろうと思う訳です。
(先のPhaiさんのブログで、Kartzさんが仰る「聖域」探しの旅というのがコレかなぁ、と。)
しかしそうなると、各国の為替、株価、債券、不動産、コモディティ等、それぞれのジャンルごとに使える説明変数の数はある程度限られてきます。
こうした各ファクターと従属変数(私の場合、当面為替と日経先物)との個別の相関性を見ていくだけでは、構築できるストラテジーの数もすぐに頭打ちに。
(だいたい伝統的なテクニカル分析同様、そんな単純な戦略で勝てるならもう世界中のトレーダーがやり尽くしてるでしょうしね^^;)
おそらくそこで重要になってくるのが、指標相互の因果関係を定性的に読み込んでいくマクロ経済的な分析力なのかな〜、と。
「X1が〜して、その間X2が〜してる場合、市場全体の方向性として〜という"物語"の進行が描けるので、Yには〜方向へのバイアスがかかるんじゃない?」
...というようにアイデアが繋がってくると、個々のX1,X2との単純な相関でなく、分析者独自の+αの"ストーリー"が付け加わって、ストラテジーの幅に広がりが出てくるのではないか...。
で、説明変数間の相互作用を眺めていく具体案としてはシンプルな例ですが、"X1とX2の積や比と説明変数の相関を眺めてみる"というのを、以前から幾つかのパターンで試みています。
たとえばYに対してX1,X2が共に線形相関性を持っていた際、それらの影響を合成するのに一番最初に思いつくのはX1,X2によるYへの重回帰分析だろうと思うのですが、
それ以外にも、X1*X2やX1/X2との相関も見てみよう、ということです。
(これまたPhaiさんブログでKartzさんが既に言及しておられる「交互作用項 (相互作用項)」というヤツです。)
ちなみに、X1,X2とYとの線形重回帰を3Dグラフ上にプロットすると下記のように境界面は平面として視覚化されるのに対して、X1*X2では曲面になります。
Y=X1+X2
Y=X1*X2
たとえYとX1,X2それぞれが正の線形相関を持っていたとしても、X1+X2とX1*X2は性質が大きく異なるということです。
ではこのやり方で、2つの説明変数を用いて売買ストラテジーを組み立てた資産曲線のサンプルを幾つかお見せします。


標準ロット売買で収益は円換算。スプレッド手数料等考慮済み。
説明変数と従属変数はヒミツですw そこは各人でお試し下さい。
最適化パラメータはありません。
正確に言うと過去一定期間の相関性の強弱などを眺めるのにパラメータを1つ使用しているものも混じってますが、最適化はやってません。
(何度も言いますけど、基本的にパラメータの最適化が成績にクリティカルに影響するようなストラテジーは、少なくとも相関型ロジックにおいては落第!です。)
お奨めなのは、どちらも正(または負)の相関性を持つX1, X2に対して、X1/X2との相関を見ていくやり方。
私はこれを「レシオ相関」と勝手に呼んでますw
共に正の相関性を持つ2つの指標X1,X2が両方上げている時、重回帰分析では通常(≒回帰係数が共に+の場合)Yも上昇しますが、X1/X2ではΔX1がΔX2を上回らないとYは上昇しない等、"ストーリー”が変わってくるんですね。
「X1が上げてるけどX2に比べると勢い不足だから、この状況じゃYにも上昇機運は期待できないな〜」...みたいな感じです。
先日Phaiさんのコメント欄を読んでいて、以前から話題にしようと思っていたことを書くのにタイミングかなと思いまして、ネタ差し替えました。
売買対象以外の指標を説明変数に用いる相関型ロジックの限界の一つとして、説明変数と従属変数の組み合わせパターンは有限、というのがあります。
特に昨今は情報網の発達と共に各種指標の相互的な結びつきが日々強化されてきてますから、
説明変数X1,X2それぞれと従属変数Yの間に相関性が認められたとしても、同時にX1とX2間にも高い相関性があるなら、結局それは同じストラテジーを化粧直しして2つに見せかけてるのに過ぎない、ということになっちゃいます。
じゃあ、説明変数として使えるマイナーな指標を探し回るのかというと、個人的にはそれも不毛な旅路という予感が。
相関型ストラテジーのキモは市場の値動きに通底するファンダメンタルな"物語性"を探ることにある、と私は思ってるので、
「旅路の途中に道端で寝転がっていたマイナーキャラに話しかけてみたら、実は物語全体の流れを左右するような重要キャラでした」
...なんて御都合主義な美味しい展開は現実には望んで得られる類いのものではないだろうと思う訳です。
(先のPhaiさんのブログで、Kartzさんが仰る「聖域」探しの旅というのがコレかなぁ、と。)
しかしそうなると、各国の為替、株価、債券、不動産、コモディティ等、それぞれのジャンルごとに使える説明変数の数はある程度限られてきます。
こうした各ファクターと従属変数(私の場合、当面為替と日経先物)との個別の相関性を見ていくだけでは、構築できるストラテジーの数もすぐに頭打ちに。
(だいたい伝統的なテクニカル分析同様、そんな単純な戦略で勝てるならもう世界中のトレーダーがやり尽くしてるでしょうしね^^;)
おそらくそこで重要になってくるのが、指標相互の因果関係を定性的に読み込んでいくマクロ経済的な分析力なのかな〜、と。
「X1が〜して、その間X2が〜してる場合、市場全体の方向性として〜という"物語"の進行が描けるので、Yには〜方向へのバイアスがかかるんじゃない?」
...というようにアイデアが繋がってくると、個々のX1,X2との単純な相関でなく、分析者独自の+αの"ストーリー"が付け加わって、ストラテジーの幅に広がりが出てくるのではないか...。
で、説明変数間の相互作用を眺めていく具体案としてはシンプルな例ですが、"X1とX2の積や比と説明変数の相関を眺めてみる"というのを、以前から幾つかのパターンで試みています。
たとえばYに対してX1,X2が共に線形相関性を持っていた際、それらの影響を合成するのに一番最初に思いつくのはX1,X2によるYへの重回帰分析だろうと思うのですが、
それ以外にも、X1*X2やX1/X2との相関も見てみよう、ということです。
(これまたPhaiさんブログでKartzさんが既に言及しておられる「交互作用項 (相互作用項)」というヤツです。)
ちなみに、X1,X2とYとの線形重回帰を3Dグラフ上にプロットすると下記のように境界面は平面として視覚化されるのに対して、X1*X2では曲面になります。
Y=X1+X2
Y=X1*X2たとえYとX1,X2それぞれが正の線形相関を持っていたとしても、X1+X2とX1*X2は性質が大きく異なるということです。
ではこのやり方で、2つの説明変数を用いて売買ストラテジーを組み立てた資産曲線のサンプルを幾つかお見せします。


標準ロット売買で収益は円換算。スプレッド手数料等考慮済み。
説明変数と従属変数はヒミツですw そこは各人でお試し下さい。
最適化パラメータはありません。
正確に言うと過去一定期間の相関性の強弱などを眺めるのにパラメータを1つ使用しているものも混じってますが、最適化はやってません。
(何度も言いますけど、基本的にパラメータの最適化が成績にクリティカルに影響するようなストラテジーは、少なくとも相関型ロジックにおいては落第!です。)
お奨めなのは、どちらも正(または負)の相関性を持つX1, X2に対して、X1/X2との相関を見ていくやり方。
私はこれを「レシオ相関」と勝手に呼んでますw
共に正の相関性を持つ2つの指標X1,X2が両方上げている時、重回帰分析では通常(≒回帰係数が共に+の場合)Yも上昇しますが、X1/X2ではΔX1がΔX2を上回らないとYは上昇しない等、"ストーリー”が変わってくるんですね。
「X1が上げてるけどX2に比べると勢い不足だから、この状況じゃYにも上昇機運は期待できないな〜」...みたいな感じです。
なおこのやり方使えば、X1*X2*X3とかX1*X2/X3/X4...とかいくらでも複雑化出来ますが、それやっちゃうとPhaiさんの仰る「モデル屋さんの趣味の領域」に堕ちこんでいく印象があって、私としてはあまり乗り気がしません。
そこは分析者の能力次第のトコもあるでしょうが、私には3つ以上の説明変数相互の積/商による従属変数への影響を"物語化"するような分析力はないので、データの背後にある因果性に自信が持てません。
たとえ好成績が出てきても気持ち悪くて実運用には踏み切れないだろうって気がするんですよね。
そこは分析者の能力次第のトコもあるでしょうが、私には3つ以上の説明変数相互の積/商による従属変数への影響を"物語化"するような分析力はないので、データの背後にある因果性に自信が持てません。
たとえ好成績が出てきても気持ち悪くて実運用には踏み切れないだろうって気がするんですよね。
| [ロジック検証] フィルター有無の比較を悲観的リターンでやってみる | 2012/04/22(Sun) |
ここのところあいかわらず本業の方が割とバタバタしていて、試してみたいアイデアはあるものの新規にシステムを作成する時間が取れないのですが、
一方、昨年末以降に作ってきたシステムのフォワードの結果も少しずつ貯まってきたので、こうしたシステムの評価方法などをテーマにこれから何回か書いてみようと思います。
さて、、、
「[ロジック検証] リスクオフ通貨とリスクオン通貨」と、続く「[ロジック検証] リスクオン/オフ・ストラテジーへのKu-Chartの導入」で示した以下のシステムですが、、、

獲得総額=89.25, 売買回数=434, PF=1.91, WP=49%, PR=1.99, MDD=9.0
フォワードテスト開始以降3ヶ月間で4回と、売買サインの出現頻度が大きく下がってしまってちょっと困っています。このサンプル数では成績評価のしようがありません。
システム全体の売買回数(434回/11年3ヶ月)と比率換算しても、出現頻度は半分以下です。
多少なりとも統計的に有意性のある結果を得ようと思ったら最低でも30回くらいの試行回数は欲しいのですが、もしこの先もこのペースが続くと、評価可能になるまで2年近くかかってしまいます。
それで、このシステムは3つの説明変数それぞれに対して閾値フィルターが1つずつ、計3つのパラメータが設定されているのですが、いっそこのフィルターを全部取っ払って売買回数を増やしたら結果はどうなるのか、調べてみました。

獲得総額=85.85, 売買回数=979, PF=1.32, WP=44%, PR=1.70, MDD=18.6
獲得総額は殆ど変りませんが、その他の数値はフィルター適用時と比較して軒並みダウンしています。この結果を見た限り、フィルターを外すことの意義は見当たりません。
しかし一方でフィルター無しでもこれだけの成績は出てるのを見れば、ストラテジー自体のエッジにはある程度期待が持てます。
(以前このシステムの紹介記事でもちょっと書いたのですが、フィルターがないと成績が低下して例えばPFが1割れするようなシステムは、その時点で廃棄してしまう方が良い、くらいに私は考えています。)
このフィルター無し版の3ヶ月フォワード成績は、
獲得総額=1.84, 売買回数=21, PF=1.31, WP=57%, PR=0.99
これは11年通算成績との比較で見てもまずまずの数値です。
まだサンプル数は不充分ですがあと10回くらいサンプル貯まるまで様子を見て、大きな変化がなければいっそこの状態で実戦に投入してしまおうか...
かなり悩んできましたw
そこで、一つの踏ん切りとして、フィルター適用前と適用後の成績を、悲観的リターンで評価してみました。
悲観的リターンの計算式等の詳細はググった先のサイトに色々詳述されてますので、割愛します。
大雑把な考え方としては、勝敗回数の変動余地を偏差の範囲の中で、勝ち→下振れ、負け→上振れ方向にバイアスをかけて評価することで、将来の収益を文字通り“悲観的”に予想してみよう、という保守的なアイデアと解釈しています。
この時、変動の偏差は試行回数が多くなるほど減少していきますから(大数の法則)、悲観的リターンの評価は売買回数の多いシステムの方が有利になる訳です。
この評価法、理論的根拠については正直若干懐疑的な気分もあるのですが、実践的な立場において考慮してみる価値はアリかな〜、とも思っています。
私の知ってる範囲で、悲観的リターンにはロバート・バルトのPROMと、ラルフ・ビンスのPRRがありますが、考え方としてはほぼ一緒で、
前者は金額ベースで見ていく(獲得総額に相当)のに対して、後者は収益/負債のレシオで見ていく(PFに相当)ものです。
こうして見ると、売買回数はフィルター無しの方が倍以上に増えていますが、PROMもPRRもフィルター有りの方が上回っていて、どうやら保守的に見てもフィルターを外して売買回数を増やすのは効用より弊害の方が大きそうだ、と判断。
当面は焦ってフィルターを外して実戦投入というような行動は控えよう、と決めました。
(なお表には、比較の為に獲得総額とPFも入れてみました。いずれの値も、獲得総額>PROM、PF>PRRとなっています。)
しかしこの先も両者の売買回数が開き続け、その結果PROMかPRRのどちらかでも逆転するような時が来たら、このシステムはフィルター外して戦場に送り込もうという腹も括っています。
一方、昨年末以降に作ってきたシステムのフォワードの結果も少しずつ貯まってきたので、こうしたシステムの評価方法などをテーマにこれから何回か書いてみようと思います。
さて、、、
「[ロジック検証] リスクオフ通貨とリスクオン通貨」と、続く「[ロジック検証] リスクオン/オフ・ストラテジーへのKu-Chartの導入」で示した以下のシステムですが、、、

獲得総額=89.25, 売買回数=434, PF=1.91, WP=49%, PR=1.99, MDD=9.0
フォワードテスト開始以降3ヶ月間で4回と、売買サインの出現頻度が大きく下がってしまってちょっと困っています。このサンプル数では成績評価のしようがありません。
システム全体の売買回数(434回/11年3ヶ月)と比率換算しても、出現頻度は半分以下です。
多少なりとも統計的に有意性のある結果を得ようと思ったら最低でも30回くらいの試行回数は欲しいのですが、もしこの先もこのペースが続くと、評価可能になるまで2年近くかかってしまいます。
それで、このシステムは3つの説明変数それぞれに対して閾値フィルターが1つずつ、計3つのパラメータが設定されているのですが、いっそこのフィルターを全部取っ払って売買回数を増やしたら結果はどうなるのか、調べてみました。

獲得総額=85.85, 売買回数=979, PF=1.32, WP=44%, PR=1.70, MDD=18.6
獲得総額は殆ど変りませんが、その他の数値はフィルター適用時と比較して軒並みダウンしています。この結果を見た限り、フィルターを外すことの意義は見当たりません。
しかし一方でフィルター無しでもこれだけの成績は出てるのを見れば、ストラテジー自体のエッジにはある程度期待が持てます。
(以前このシステムの紹介記事でもちょっと書いたのですが、フィルターがないと成績が低下して例えばPFが1割れするようなシステムは、その時点で廃棄してしまう方が良い、くらいに私は考えています。)
このフィルター無し版の3ヶ月フォワード成績は、
獲得総額=1.84, 売買回数=21, PF=1.31, WP=57%, PR=0.99
これは11年通算成績との比較で見てもまずまずの数値です。
まだサンプル数は不充分ですがあと10回くらいサンプル貯まるまで様子を見て、大きな変化がなければいっそこの状態で実戦に投入してしまおうか...
かなり悩んできましたw
そこで、一つの踏ん切りとして、フィルター適用前と適用後の成績を、悲観的リターンで評価してみました。
悲観的リターンの計算式等の詳細はググった先のサイトに色々詳述されてますので、割愛します。
大雑把な考え方としては、勝敗回数の変動余地を偏差の範囲の中で、勝ち→下振れ、負け→上振れ方向にバイアスをかけて評価することで、将来の収益を文字通り“悲観的”に予想してみよう、という保守的なアイデアと解釈しています。
この時、変動の偏差は試行回数が多くなるほど減少していきますから(大数の法則)、悲観的リターンの評価は売買回数の多いシステムの方が有利になる訳です。
この評価法、理論的根拠については正直若干懐疑的な気分もあるのですが、実践的な立場において考慮してみる価値はアリかな〜、とも思っています。
私の知ってる範囲で、悲観的リターンにはロバート・バルトのPROMと、ラルフ・ビンスのPRRがありますが、考え方としてはほぼ一緒で、
前者は金額ベースで見ていく(獲得総額に相当)のに対して、後者は収益/負債のレシオで見ていく(PFに相当)ものです。
| フィルター有り | フィルター無し | |
|---|---|---|
| 売買回数 | 434 | 979 |
| PROM | 69.76 | 56.91 |
| (獲得総額) | 89.25 | 85.85 |
| PRR | 1.66 | 1.20 |
| (PF) | 1.91 | 1.32 |
こうして見ると、売買回数はフィルター無しの方が倍以上に増えていますが、PROMもPRRもフィルター有りの方が上回っていて、どうやら保守的に見てもフィルターを外して売買回数を増やすのは効用より弊害の方が大きそうだ、と判断。
当面は焦ってフィルターを外して実戦投入というような行動は控えよう、と決めました。
(なお表には、比較の為に獲得総額とPFも入れてみました。いずれの値も、獲得総額>PROM、PF>PRRとなっています。)
しかしこの先も両者の売買回数が開き続け、その結果PROMかPRRのどちらかでも逆転するような時が来たら、このシステムはフィルター外して戦場に送り込もうという腹も括っています。
| [雑記] 創造と妄想のあいだ | 2012/03/30(Fri) |
前回&前々回の「恐怖遺伝子」の話は聞く人によってはトンデモ系の妄想と蔑まれかねないのですが、私は結構こういう発想気に入ってますww
なのでちょっと雑談ぽいですが、アイデアをシステムに落とし込んでいく際の私なりの一般則みたいなものを、まとめておこうと思います。
まず、アイデアの源から実際のシステムが出来上がるまでのフローを今回の事例で示してみます。
1)日本人は恐怖遺伝子の保持率が他人種と比べて特異的に高いらしい。
↓ (ググってみたけど情報の大元には辿り着けなかったので、科学的検証と言えるレベルのものかどうかはイマイチ不明ですけどね。)
↓
2)その遺伝的特性が市場における日本人の行動パターンにも影響している可能性はないだろうか、と、
↓ (定量的でなく定性的に)考えられるトレード・パターンを幾つか考案してみる。
↓
3)それぞれについて過去のデータを使ってバックテストしてみたら、統計的に有意な結果を返すパターンが見つかった。
↓ (今ココ)
↓
4)フォワード・テスト
↓
↓
5)実戦投入
現段階で、1)と3)はある程度定量的な判断とひとまず信じるとして、問題は2)の考案が果たして信じるに足るものかどうか、という点だと思います。
が、実はこの点に関しては、どんなに頑張っても明瞭な証明は出来ません。(*1)
同じ論拠1)に基づいて別の市場でも有意な事例が次々見つけられる、とか、それらの有意性が4)フォワード・テストでも確認される、といった現象面の積み重ねによって、「偶然発掘された相関性でなく何らかの因果性に依拠している」という信頼を徐々に熟成していくしかないのだろうと思います。
要するに「信じるか信じないかは、あなた次第」というヤツですw
私自身、自分の考察2)を盲信してるわけではないので、バックテストが良かったからと喜んで即実弾投入なんて絶対やりませんし、
それにもし今後フォワード結果が良かったとしても、手放しで2)の考察の正しさが証明された〜♪なんて考えません。
ストラテジーが継続して機能しているのはひょっとしたら全然別の因果性に由来してるのかもしれないし、あるいは最悪因果性なんか全く無くてまだ偶然の相関性が続いているだけなのかもしれません。
しかしそれでも、2)の考察が「正しいかもしれない」可能性が多少なりとも強まってくれれば、それがトレード時の自信に繋がります。
シストレは市場の動因を可能な限り定量化しようとする試みですが、結局最後の最後は裁量トレーダー同様に定性的な判断に基づいてエイヤッと跳ぶしかないのだと思います。
(この"自信"というヤツが実際に資金を動かす際には実に重要で、かといって過信になってもいけないので扱いが難しくて。
なのでトレーダーは常に不安から逃れられないし、そこに精神論みたいなものが要求されたりもするのでしょうね。。。)
無論1)→2)→3)...のような過程を踏むのは、単にストラテジーに箔を付ける為だけではありません。
めでたく5)実運用に漕ぎ着けた後でも、一旦不調に陥ったシステムをいつ停めるかの判断には、運用者がそのストラテジーの根拠をどのくらい把握しているかが大きく影響してくる筈です。
また観察→仮説→検証→...というループを回し続ける中で、市場に対する洞察力を磨いていくことはシステムトレーダーに常に欠かせない要件だと考えています。
特に、何らかのきっかけとなるアイデア1)があって、それを実際のメソッド3)に落とし込む間の2)の思考段階というのは、思索者の直感やそれまでの経験の蓄積に依っている訳で、私みたいに相場観なんてものと無縁な鈍才は、そこの精度を上げていくための努力をトレードやめる日までコツコツ続けるしかありません。
「優秀なシステム貯め込んで、ポートフォリオ組んで、後は自動運用でシャバダバダ〜」なんて夢はとうに諦めましたw
(それでも努力は必ず報われるなんて美しい世界じゃありませんから、戦場には常に敗残兵の死屍累々なわけで((((;゚Д゚)))ガクブル)
なのでちょっと雑談ぽいですが、アイデアをシステムに落とし込んでいく際の私なりの一般則みたいなものを、まとめておこうと思います。
まず、アイデアの源から実際のシステムが出来上がるまでのフローを今回の事例で示してみます。
1)日本人は恐怖遺伝子の保持率が他人種と比べて特異的に高いらしい。
↓ (ググってみたけど情報の大元には辿り着けなかったので、科学的検証と言えるレベルのものかどうかはイマイチ不明ですけどね。)
↓
2)その遺伝的特性が市場における日本人の行動パターンにも影響している可能性はないだろうか、と、
↓ (定量的でなく定性的に)考えられるトレード・パターンを幾つか考案してみる。
↓
3)それぞれについて過去のデータを使ってバックテストしてみたら、統計的に有意な結果を返すパターンが見つかった。
↓ (今ココ)
↓
4)フォワード・テスト
↓
↓
5)実戦投入
現段階で、1)と3)はある程度定量的な判断とひとまず信じるとして、問題は2)の考案が果たして信じるに足るものかどうか、という点だと思います。
が、実はこの点に関しては、どんなに頑張っても明瞭な証明は出来ません。(*1)
同じ論拠1)に基づいて別の市場でも有意な事例が次々見つけられる、とか、それらの有意性が4)フォワード・テストでも確認される、といった現象面の積み重ねによって、「偶然発掘された相関性でなく何らかの因果性に依拠している」という信頼を徐々に熟成していくしかないのだろうと思います。
要するに「信じるか信じないかは、あなた次第」というヤツですw
私自身、自分の考察2)を盲信してるわけではないので、バックテストが良かったからと喜んで即実弾投入なんて絶対やりませんし、
それにもし今後フォワード結果が良かったとしても、手放しで2)の考察の正しさが証明された〜♪なんて考えません。
ストラテジーが継続して機能しているのはひょっとしたら全然別の因果性に由来してるのかもしれないし、あるいは最悪因果性なんか全く無くてまだ偶然の相関性が続いているだけなのかもしれません。
しかしそれでも、2)の考察が「正しいかもしれない」可能性が多少なりとも強まってくれれば、それがトレード時の自信に繋がります。
シストレは市場の動因を可能な限り定量化しようとする試みですが、結局最後の最後は裁量トレーダー同様に定性的な判断に基づいてエイヤッと跳ぶしかないのだと思います。
(この"自信"というヤツが実際に資金を動かす際には実に重要で、かといって過信になってもいけないので扱いが難しくて。
なのでトレーダーは常に不安から逃れられないし、そこに精神論みたいなものが要求されたりもするのでしょうね。。。)
無論1)→2)→3)...のような過程を踏むのは、単にストラテジーに箔を付ける為だけではありません。
めでたく5)実運用に漕ぎ着けた後でも、一旦不調に陥ったシステムをいつ停めるかの判断には、運用者がそのストラテジーの根拠をどのくらい把握しているかが大きく影響してくる筈です。
また観察→仮説→検証→...というループを回し続ける中で、市場に対する洞察力を磨いていくことはシステムトレーダーに常に欠かせない要件だと考えています。
特に、何らかのきっかけとなるアイデア1)があって、それを実際のメソッド3)に落とし込む間の2)の思考段階というのは、思索者の直感やそれまでの経験の蓄積に依っている訳で、私みたいに相場観なんてものと無縁な鈍才は、そこの精度を上げていくための努力をトレードやめる日までコツコツ続けるしかありません。
「優秀なシステム貯め込んで、ポートフォリオ組んで、後は自動運用でシャバダバダ〜」なんて夢はとうに諦めましたw
(それでも努力は必ず報われるなんて美しい世界じゃありませんから、戦場には常に敗残兵の死屍累々なわけで((((;゚Д゚)))ガクブル)
*1
書籍やWeb文献などでこの辺りの話を追ってくとカール・ポパーの名前がよく出てくるので読まなきゃな〜と長年思ってるのですが、ついつい即効性のありそうな方面にばかり目が行ってしまって未だ殆ど手付かず^^;
書籍やWeb文献などでこの辺りの話を追ってくとカール・ポパーの名前がよく出てくるので読まなきゃな〜と長年思ってるのですが、ついつい即効性のありそうな方面にばかり目が行ってしまって未だ殆ど手付かず^^;
| [ロジック検証] 続・恐怖遺伝子 | 2012/03/26(Mon) |
ここのところ本業が忙しくてなかなかブログ更新できませんが、先日の恐怖遺伝子のアイデアに関するもやもやが頭の隅にずっと引っかかっていて、隙を見ては検証を続けていました。
その結果、どうも前回の仮説、
「為替指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、日本人側のトレンドに順張り(つまりトレンド自体には逆張り)する。」
...よりも、その逆方向へベットした方が結果が良い場合が多いようです。つまり...
「為替指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、世界のトレンドに順張りして売り(買い)エントリーする。」
AUDJPYについて、この方法で作成したシステムの成績はこんな感じ。

売買回数=178, PF=1.74, WP=43%, PR=2.13, MDD=14.52
対象通貨はAUDJPY。スプレッド=3pipsで計算
前回のシステムと今回のシステムはロジック的に正反対のガップリ四つで、どちらの理屈が通るのか今後フォワードテストしてみないと結論は出せませんが、今現在の私の予想的には前回よりもこっちのシステムの方が信頼性高いんじゃないかという気がしています。
というのは前回のシステムでは、説明変数と従属変数の間のタイムラグをどう考えるか(為替指標のトレンド転換後、日本人がどのくらいの期間踏み止まり続けられるか)という問題があって、そこを変数要素として組み込んであったのですが、どうもこの辺りの解釈が自分でしっくりいかずバックテスト結果にもカーブフィッティングのもやもや感が拭えませんでした。
なのでこの辺りのパラメータを排除し、思いきってシステムを単純化してみたところ、当初の仮説の反対の結果が出てきてしまったのです。
そこで更に、為替以外でもこのロジックを検証できないかと思い、日経先物と相関性の強い幾つかの経済指標を用いてバックテストしてみたところ、明らかに、
「海外指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、世界のトレンドに順張りして売り(買い)エントリーする。」
...の方に軍配が上がりました。

売買回数=300, PF=1.97, WP=54%, PR=1.66, MDD=2304560
日経225先物(ラージ)
上記システムのロジックは以下の通り。
1.日経先物と、相関性の高い経済指標、それぞれ同一日数での移動平均を取り、日経平均の上昇(下降)がキープされているのに比較指標の方のトレンドが下落(上昇)に転換したら、比較指標のトレンドに沿って−1点(+1点)を付けます。
2.その後、日経先物or比較指標のいずれかがトレンド転換した際、その方向が当初の予想に合致していたら、次に両者のトレンドが相反するまでポイントをホールド。逆に予想から外れていたら即座に0にリセットします。
3.このポイント評価を数個の比較指標に対して行って、得られた全ポイントを合算し、それがプラスなら日経先物を買い、マイナスなら売ります。
つまりトレンドに対して「日本人だけ出遅れている」状態を咎めに行っている訳です。
しかしこうなると、システム作成の出発点になった“恐怖遺伝子云々”というお題目そのものは眉唾クサイ限りですが^^;
私の中では、日本人の行動に恐怖遺伝子の影響は確かにあるが、間違っていたのはその影響がどう現れるかという方向性についての私の解釈だったのではないか、としつこく食い下がっています。
つまり、ビビリな日本人は恐怖を感じてスタコラ逃げ出す行動性よりも、まだ大丈夫まだ大丈夫と現状維持に拘ってしまう守旧的傾向が強いんじゃないかな〜、などと。。。
まぁ内外の政治経済関連ニュース眺めて鬱陶しい気分に陥り過ぎてるせいかもしれませんけども...^^;;
その結果、どうも前回の仮説、
「為替指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、日本人側のトレンドに順張り(つまりトレンド自体には逆張り)する。」
...よりも、その逆方向へベットした方が結果が良い場合が多いようです。つまり...
「為替指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、世界のトレンドに順張りして売り(買い)エントリーする。」
AUDJPYについて、この方法で作成したシステムの成績はこんな感じ。

売買回数=178, PF=1.74, WP=43%, PR=2.13, MDD=14.52
対象通貨はAUDJPY。スプレッド=3pipsで計算
前回のシステムと今回のシステムはロジック的に正反対のガップリ四つで、どちらの理屈が通るのか今後フォワードテストしてみないと結論は出せませんが、今現在の私の予想的には前回よりもこっちのシステムの方が信頼性高いんじゃないかという気がしています。
というのは前回のシステムでは、説明変数と従属変数の間のタイムラグをどう考えるか(為替指標のトレンド転換後、日本人がどのくらいの期間踏み止まり続けられるか)という問題があって、そこを変数要素として組み込んであったのですが、どうもこの辺りの解釈が自分でしっくりいかずバックテスト結果にもカーブフィッティングのもやもや感が拭えませんでした。
なのでこの辺りのパラメータを排除し、思いきってシステムを単純化してみたところ、当初の仮説の反対の結果が出てきてしまったのです。
そこで更に、為替以外でもこのロジックを検証できないかと思い、日経先物と相関性の強い幾つかの経済指標を用いてバックテストしてみたところ、明らかに、
「海外指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、世界のトレンドに順張りして売り(買い)エントリーする。」
...の方に軍配が上がりました。

売買回数=300, PF=1.97, WP=54%, PR=1.66, MDD=2304560
日経225先物(ラージ)
上記システムのロジックは以下の通り。
1.日経先物と、相関性の高い経済指標、それぞれ同一日数での移動平均を取り、日経平均の上昇(下降)がキープされているのに比較指標の方のトレンドが下落(上昇)に転換したら、比較指標のトレンドに沿って−1点(+1点)を付けます。
2.その後、日経先物or比較指標のいずれかがトレンド転換した際、その方向が当初の予想に合致していたら、次に両者のトレンドが相反するまでポイントをホールド。逆に予想から外れていたら即座に0にリセットします。
3.このポイント評価を数個の比較指標に対して行って、得られた全ポイントを合算し、それがプラスなら日経先物を買い、マイナスなら売ります。
つまりトレンドに対して「日本人だけ出遅れている」状態を咎めに行っている訳です。
しかしこうなると、システム作成の出発点になった“恐怖遺伝子云々”というお題目そのものは眉唾クサイ限りですが^^;
私の中では、日本人の行動に恐怖遺伝子の影響は確かにあるが、間違っていたのはその影響がどう現れるかという方向性についての私の解釈だったのではないか、としつこく食い下がっています。
つまり、ビビリな日本人は恐怖を感じてスタコラ逃げ出す行動性よりも、まだ大丈夫まだ大丈夫と現状維持に拘ってしまう守旧的傾向が強いんじゃないかな〜、などと。。。
まぁ内外の政治経済関連ニュース眺めて鬱陶しい気分に陥り過ぎてるせいかもしれませんけども...^^;;
| [ロジック検証] 恐怖遺伝子 | 2012/03/05(Mon) |
先日テレビ番組を観ていたら、「日本人は恐怖遺伝子の保有率97%で世界No.1」と放映されてました\(^o^)/誉めてない誉めてない
日本人としてこれをどう感じるかは取りあえず置いておいて(^^;)、この数字が客観的事実であるならナンか売買戦略として使えるんじゃないか?...という気がしました。
つまり「市場においてトレンドの変化に最も神経質に反応するのは日本人である」という仮説に基づいて戦略が立てられないかな、ということです。
真っ先に考えたのは次のようなストラテジーです。
「為替指標のトレンドが上昇(下降)し続けているシーンにおいて、日本人のトレンドだけが一時的に逆行した場合、それに逆張り(つまりトレンド自体には順張り)する。」
日本人がビビって腰が引けたところを丸呑みしてやれ、という(私自身、日本人としては不愉快千万な(`ヘ´))アイデアです。
*(さて、為替のトレンドは単純に指標の移動平均を採るとして、日本人の独自トレンドというのは何で測るかですが。
これは、以前Phaiさんが書かれていた、くりっく365の顧客ポジションのアイデアを拝借しましたm(_ _)m)
...しかしバックテストの成果はパッとしませんでした。ざまぁみなさい...ってチガウカ。
トレンドに対して日本人トレーダーが先行して逆行した際、それが“ビビって降りた”というだけの話に終わる場合も確かにあるでしょうけど、何らかの気配を察知して“逸早く反応した”場合だってある筈です。つまり「ビビりな日本人^"^;がトレンドに逆行したから更にその逆を行ってやれ!」という単細胞な戦略でベットしても勝敗は結果論であって、日本人の先見性がヒットした場合にはババを引くことになります。
これは最初に立てた戦略そのものに齟齬があったと考えるべきでしょう。ざまぁみなさい。
そこで、最初の戦略を論理的にひっくり返し、今度は次のようなストラテジーを考えてみました。
「為替指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、日本人側のトレンドに順張り(つまりトレンド自体には逆張り)する。」
何らかのトレンド転換のサインが市場に表れた際、それに最も鋭敏に反応して逃げ出す筈の日本人が、鷹揚に構えてトレンドに乗り続けているようなら、目先のトレンド転換は一時的な押し目で済む可能性が高いのではないか、という発想です。
くりっく365の売買動向が残っている2007年からの検証結果は以下のようになりました。

売買回数=200, PF=1.55, WP=44%, PR=2.01, MDD=10.42
対象通貨はAUDJPY。スプレッド=3pipsで計算
神レシオは5%程度。売買回数が少ないので即座に実践投入という訳にはいきませんが、経験的にこの試行回数でこの結果ならまぁ我が愚作としては及第点かな〜、と感じています。
私は基本的にトレンドフォロー系の発想が多いのですがこれは逆張りですので、他のシステムと組み合わせると相補的なポートフォリオとして機能してくれるのでは、という点でも期待しています。
なお、AUDJPY以外の通貨ペアではあまり成果が得られませんでした。
一応私なりに考え付く理由はあります。ストラテジーの元になった発想と対象通貨ペアの特性などを考え合わせれば、なるほど納得できる結果だなと思えます。敢えてこれ以上は書きませんので皆さんで考えてみて下さい(^^)
日本人としてこれをどう感じるかは取りあえず置いておいて(^^;)、この数字が客観的事実であるならナンか売買戦略として使えるんじゃないか?...という気がしました。
つまり「市場においてトレンドの変化に最も神経質に反応するのは日本人である」という仮説に基づいて戦略が立てられないかな、ということです。
真っ先に考えたのは次のようなストラテジーです。
「為替指標のトレンドが上昇(下降)し続けているシーンにおいて、日本人のトレンドだけが一時的に逆行した場合、それに逆張り(つまりトレンド自体には順張り)する。」
日本人がビビって腰が引けたところを丸呑みしてやれ、という(私自身、日本人としては不愉快千万な(`ヘ´))アイデアです。
*(さて、為替のトレンドは単純に指標の移動平均を採るとして、日本人の独自トレンドというのは何で測るかですが。
これは、以前Phaiさんが書かれていた、くりっく365の顧客ポジションのアイデアを拝借しましたm(_ _)m)
...しかしバックテストの成果はパッとしませんでした。ざまぁみなさい...ってチガウカ。
トレンドに対して日本人トレーダーが先行して逆行した際、それが“ビビって降りた”というだけの話に終わる場合も確かにあるでしょうけど、何らかの気配を察知して“逸早く反応した”場合だってある筈です。つまり「ビビりな日本人^"^;がトレンドに逆行したから更にその逆を行ってやれ!」という単細胞な戦略でベットしても勝敗は結果論であって、日本人の先見性がヒットした場合にはババを引くことになります。
これは最初に立てた戦略そのものに齟齬があったと考えるべきでしょう。ざまぁみなさい。
そこで、最初の戦略を論理的にひっくり返し、今度は次のようなストラテジーを考えてみました。
「為替指標のトレンドが上昇(下降)から下降(上昇)に反転したにも関わらず、日本人のトレンドは旧来の上昇(下降)をキープし続けていた場合、日本人側のトレンドに順張り(つまりトレンド自体には逆張り)する。」
何らかのトレンド転換のサインが市場に表れた際、それに最も鋭敏に反応して逃げ出す筈の日本人が、鷹揚に構えてトレンドに乗り続けているようなら、目先のトレンド転換は一時的な押し目で済む可能性が高いのではないか、という発想です。
くりっく365の売買動向が残っている2007年からの検証結果は以下のようになりました。

売買回数=200, PF=1.55, WP=44%, PR=2.01, MDD=10.42
対象通貨はAUDJPY。スプレッド=3pipsで計算
神レシオは5%程度。売買回数が少ないので即座に実践投入という訳にはいきませんが、経験的にこの試行回数でこの結果ならまぁ我が愚作としては及第点かな〜、と感じています。
私は基本的にトレンドフォロー系の発想が多いのですがこれは逆張りですので、他のシステムと組み合わせると相補的なポートフォリオとして機能してくれるのでは、という点でも期待しています。
なお、AUDJPY以外の通貨ペアではあまり成果が得られませんでした。
一応私なりに考え付く理由はあります。ストラテジーの元になった発想と対象通貨ペアの特性などを考え合わせれば、なるほど納得できる結果だなと思えます。敢えてこれ以上は書きませんので皆さんで考えてみて下さい(^^)
その後もこのシステムについて更に色々調べていたのですが、どうも一筋縄ではいかなくなってきました。。。
最初に立てたストラテジーと全く逆に、
「海外市場が動いているのに日本人だけ取り残されている」
というパターンも少なからずあるようなのです。
どういう原因で日本人が早逃げしたり逃げ遅れたりという事態が起こってくるのか、何らか別の説明変数を追加しなければならないのかもしれません。
売買参加者の筋というか顔というか、その辺りの具体像をもっと明確にする必要がありそうです。
本来パラメータの追加や調整によって結果が±に大きくブレるようなのは落第、なのですが、このシステムに関しては調査を続けることで別の局面が見えてくるような感触もありますので、宿題として今後も引き続き研究してみようと思っています。
最初に立てたストラテジーと全く逆に、
「海外市場が動いているのに日本人だけ取り残されている」
というパターンも少なからずあるようなのです。
どういう原因で日本人が早逃げしたり逃げ遅れたりという事態が起こってくるのか、何らか別の説明変数を追加しなければならないのかもしれません。
売買参加者の筋というか顔というか、その辺りの具体像をもっと明確にする必要がありそうです。
本来パラメータの追加や調整によって結果が±に大きくブレるようなのは落第、なのですが、このシステムに関しては調査を続けることで別の局面が見えてくるような感触もありますので、宿題として今後も引き続き研究してみようと思っています。
| [ロジック検証] 日経先物、もうひとつの逆張り(訂正&お詫び版) | 2012/02/19(Sun) |
2012/02/19加筆訂正。
02/12に公開した元の記述には私のデータの扱いに関するミスから致命的な間違いが含まれており、本来なら全面削除が相応しい内容でした。しかしそれでは元記事をご覧になった方がどこがどう間違っていたのか分からず仕舞いになってしまいます。ですので自戒の意味も込めて、敢えてほぼ全文に取り消し線を入れた上で赤字訂正を加えて晒し上げておくことにします。
なおデータ取り扱いミスの具体的な内容につきましては、同じミスに基づく記事を訂正した昨日のエントリーをご覧ください。
誤った情報を流してご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び致します。
先日ダウ逆張りをアイデアの原点にする相関型システムをネタにしましたが、
日経平均にはもう一つ、長年にわたって機能していた有効なストラテジー「オーバーナイト逆張り」がありました。
「当日の日中取引がプラスであれば引値で売り、マイナスなら引値を買い、1日持ち越して翌朝寄成で決済。」
私がこのストラテジーをとある投資セミナーで初めて耳にしたのはこのブログを始める少し前の、2010年前半頃でした。
そのセミナーは、10年以上の長期に渉って有効な戦略から、2〜3年程度あるいはもっと短い直近1年くらいの期間で有効なものまで含めて、多数のストラテジーでポートフォリオを組んで運用する、という手法を主軸にしていました。
下図に示すように正しい資産曲線では、「オーバーナイト逆張り」が機能していたのは2009年からちょうど2010年8月くらいまでです。
そのセミナーの資料は引越時のドタバタで散逸してしまっていて見つけることが出来なかったのですが、おそらくこのストラテジーは「直近1年程度で有効に働いている戦略」として紹介されたものだったのだろうと思います。
しかし私はそういうストラテジーが“ある”ということだけを記憶に残していて、先日「ダウ逆張り」を調べた時に思い出して調べてみたら(データの取り扱いミスで)異様な好成績になったのに舞い上がり、検証不足のまま記事にしてしまった、というのが事の顛末です。
拍子抜けするようなシンプルなストラテジーですが、その資産曲線は驚くほど安定しています。
(誤)
(正)
(日経先物ラージ、売買手数料考慮済み)
2005〜07年に横這いの期間がありますが、それ以外の期間はほぼ一直線に近い収益を描きます。
07〜10年の資産曲線のR^2は何と0.994!です。
(2006年7月から始まった日経ミニでは、開始以来ずっと稼げまくれたストラテジーというわけです。)
ところが、このストラテジーは2011年に入って様子がおかしくなり、現在では実質機能しなくなりました。
直近の資産曲線をもう少し拡大して眺めてみると、どうも異変はもう少し手前の2010年半ば頃から始まっていたようにも見えます。
(誤)
(正)
この頃市場で何があったか考えてみると、私は一番クサイのはナイト・セッション(当時はイブニング・セッション)の時間延長ではないか、と推測しています。
イブニング・セッションの引け時間が23:30まで延長されたのが2010年7月20日です。(それまでは〜20:00)
ちょうどその頃に資産曲線は小さなピークを付け、その後10月に一旦持ち直しますが、そこから横這い。
11年3月の震災時に大きくダウンするのはストラテジーの内容を考えればやむを得ないとしても、その後再度大きく下降したのが11年7月末〜8月頭にかけて。これはナイト・セッションのクローズが深夜3:00まで延長された7月19日の直後です。
ポイントは10年7月20日の23:30というクローズ時間ではないでしょうか。
この時間まで先物市場が開いているということは、ここで米国の寄値や午前中発表の指標が折り込まれて、7/20以前であれば前日引値(もしくは夕場の引値)で持ち越しになっていた筈の建玉動向が整理され、オーバーナイトにおける先物市場への圧力はいわば"ガス抜き"される格好になります。その結果翌朝の寄値には市場の歪みによるプレッシャーが減ってくるので、より"健全な"値付けになり、反対に夜間ホールドの歪みを利用した収益機会は減少してしまった、と。。。
もしこの推測が当たっていれば、この手の日経先物オーバーナイト戦略は(日中値逆張りもダウ逆張りも)、今後復活することのない”賞味期限切れ”のストラテジーになってしまった可能性が高いと言えます。
ガッカリな結論で、このまま終わったのでは癪に障りますねw
何とかこの市場動向の変化を前向きに活用することはできないものでしょうか。
上述した読みどおりなら、これは要するに海外市場と日本市場の時間差による価格の歪みが解消されるタイミングが、オーバーナイトのズドン!という形からナイト・セッションで緩やかに解消される方向に移行してきている、ということではないのか、と考えてみました。
そこで先日来ずっといじっている先物売買システムに、その歪み解消タイミングをすくい取るような形で若干改変を加えたところ、2011年以降の成績が以下のように改善しました。
もしこれが推察に基づくシステム改変の成果なら、両システムの差は今後も日を追うごとに広がっていくはずです。
出発点となるデータが誤っていたのですから既に考察もへったくれも無いのですが、ナイト・セッションの時間延長による影響については私は今でも無視できないものがあると思っています。上記の先物システムの改良自体は若干効いている印象もありましたので、最後に懺悔の意味も込めてこのシステム改変の概要を公開しておきます。
一つ目はおそらく元記事読まれた時点で気付かれた方も多いと思います。
当初の日経先物システムはイグジットを15:10(現15:15)の日中引けとしていたのを、夕場(現、夜間)立会の引け時間まで延長しただけです。
もう一つは、上述したイグジット時点の含み益がマイナスだった場合はそこでイグジットせず、翌朝9:00の寄り付きまでオーバーナイトしてから決済するようにした、ということです。
この操作によって成績が若干向上する理由を明確には断定出来ないのですが、おそらく元になるストラテジーが世界の多指標との相関をベースにしているからだろう、と考えています。
含み損が出ている=直前の海外の動きに対して日本市場だけがその相関との逆に動いた、ということは、市場間の“歪み”がまだ解消されずに残っている、ということになります。
オーバーナイトをホールドするというのはその歪みが翌朝の寄り付きで解放されるのに賭けている、ということになるのかな、と。
02/12に公開した元の記述には私のデータの扱いに関するミスから致命的な間違いが含まれており、本来なら全面削除が相応しい内容でした。しかしそれでは元記事をご覧になった方がどこがどう間違っていたのか分からず仕舞いになってしまいます。ですので自戒の意味も込めて、敢えてほぼ全文に取り消し線を入れた上で赤字訂正を加えて晒し上げておくことにします。
なおデータ取り扱いミスの具体的な内容につきましては、同じミスに基づく記事を訂正した昨日のエントリーをご覧ください。
誤った情報を流してご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び致します。
先日ダウ逆張りをアイデアの原点にする相関型システムをネタにしましたが、
日経平均にはもう一つ、
「当日の日中取引がプラスであれば引値で売り、マイナスなら引値を買い、1日持ち越して翌朝寄成で決済。」
私がこのストラテジーをとある投資セミナーで初めて耳にしたのはこのブログを始める少し前の、2010年前半頃でした。
そのセミナーは、10年以上の長期に渉って有効な戦略から、2〜3年程度あるいはもっと短い直近1年くらいの期間で有効なものまで含めて、多数のストラテジーでポートフォリオを組んで運用する、という手法を主軸にしていました。
下図に示すように正しい資産曲線では、「オーバーナイト逆張り」が機能していたのは2009年からちょうど2010年8月くらいまでです。
そのセミナーの資料は引越時のドタバタで散逸してしまっていて見つけることが出来なかったのですが、おそらくこのストラテジーは「直近1年程度で有効に働いている戦略」として紹介されたものだったのだろうと思います。
しかし私はそういうストラテジーが“ある”ということだけを記憶に残していて、先日「ダウ逆張り」を調べた時に思い出して調べてみたら(データの取り扱いミスで)異様な好成績になったのに舞い上がり、検証不足のまま記事にしてしまった、というのが事の顛末です。
拍子抜けするようなシンプルなストラテジーですが、
(誤)
(正)(日経先物ラージ、売買手数料考慮済み)
07〜10年の資産曲線のR^2は何と0.994!です。
(2006年7月から始まった日経ミニでは、開始以来ずっと稼げまくれたストラテジーというわけです。)
ところが、このストラテジーは2011年に入って様子がおかしくなり、現在では実質機能しなくなりました。
直近の資産曲線をもう少し拡大して眺めてみると、どうも異変はもう少し手前の2010年半ば頃から始まっていたようにも見えます。
(誤)
(正)イブニング・セッションの引け時間が23:30まで延長されたのが2010年7月20日です。(それまでは〜20:00)
ちょうどその頃に資産曲線は小さなピークを付け、その後10月に一旦持ち直しますが、そこから横這い。
11年3月の震災時に大きくダウンするのはストラテジーの内容を考えればやむを得ないとしても、その後再度大きく下降したのが11年7月末〜8月頭にかけて。これはナイト・セッションのクローズが深夜3:00まで延長された7月19日の直後です。
ポイントは10年7月20日の23:30というクローズ時間ではないでしょうか。
この時間まで先物市場が開いているということは、ここで米国の寄値や午前中発表の指標が折り込まれて、7/20以前であれば前日引値(もしくは夕場の引値)で持ち越しになっていた筈の建玉動向が整理され、オーバーナイトにおける先物市場への圧力はいわば"ガス抜き"される格好になります。その結果翌朝の寄値には市場の歪みによるプレッシャーが減ってくるので、より"健全な"値付けになり、反対に夜間ホールドの歪みを利用した収益機会は減少してしまった、と。。。
もしこの推測が当たっていれば、この手の日経先物オーバーナイト戦略は(日中値逆張りもダウ逆張りも)、今後復活することのない”賞味期限切れ”のストラテジーになってしまった可能性が高いと言えます。
何とかこの市場動向の変化を前向きに活用することはできないものでしょうか。
上述した読みどおりなら、これは要するに海外市場と日本市場の時間差による価格の歪みが解消されるタイミングが、オーバーナイトのズドン!という形からナイト・セッションで緩やかに解消される方向に移行してきている、ということではないのか、と考えてみました。
そこで
| ナイトセッション考慮前 | 優劣 | ナイトセッション考慮後 | |
|---|---|---|---|
| PF | > | 1.61 | |
| WP | < | 59 | |
| PR | > | 1.14 | |
| 1回当り利益 | < | 18715 | |
| 回帰直線Slope | < | 16133 | |
| 回帰直線R^2 | = | 0.93 |
| ナイトセッション考慮前 | 優劣 | ナイトセッション考慮後 | |
|---|---|---|---|
| PF | < | 0.73 | |
| WP | < | 53 | |
| PR | > | 0.64 | |
| 1回当り利益 | < | -8560 | |
| 回帰直線Slope | < | -7419 | |
| 回帰直線R^2 | < | 0.39 |
| ナイトセッション考慮前 | 優劣 | ナイトセッション考慮後 | |
|---|---|---|---|
| PF | 1.24 | < | 1.31 |
| WP | 51% | < | 62% |
| PR | 1.17 | > | 0.81 |
| 1回当り利益 | 10328 | < | 14259 |
| 回帰直線Slope | 6676 | < | 9511 |
| 回帰直線R^2 | 0.98 | < | 0.99 |
もしこれが推察に基づくシステム改変の成果なら、両システムの差は今後も日を追うごとに広がっていくはずです。
出発点となるデータが誤っていたのですから既に考察もへったくれも無いのですが、ナイト・セッションの時間延長による影響については私は今でも無視できないものがあると思っています。上記の先物システムの改良自体は若干効いている印象もありましたので、最後に懺悔の意味も込めてこのシステム改変の概要を公開しておきます。
一つ目はおそらく元記事読まれた時点で気付かれた方も多いと思います。
当初の日経先物システムはイグジットを15:10(現15:15)の日中引けとしていたのを、夕場(現、夜間)立会の引け時間まで延長しただけです。
もう一つは、上述したイグジット時点の含み益がマイナスだった場合はそこでイグジットせず、翌朝9:00の寄り付きまでオーバーナイトしてから決済するようにした、ということです。
この操作によって成績が若干向上する理由を明確には断定出来ないのですが、おそらく元になるストラテジーが世界の多指標との相関をベースにしているからだろう、と考えています。
含み損が出ている=直前の海外の動きに対して日本市場だけがその相関との逆に動いた、ということは、市場間の“歪み”がまだ解消されずに残っている、ということになります。
オーバーナイトをホールドするというのはその歪みが翌朝の寄り付きで解放されるのに賭けている、ということになるのかな、と。
| [ロジック検証] 市場間連携を利用した日経先物売買システム(修正版) | 2012/02/18(Sat) |
2012/02/18加筆修正。
02/01に公開した元の記述には私のデータの扱いに関するミスから多くの間違いが含まれており、それを赤字で加筆修正しています。
以前の文章をご覧いただいていた皆様には、誤った情報を流してご迷惑をおかけしたことをお詫び致します。
先日の記事でダウ逆張りのことをちょっと書きましたが、この有名なストラテジー、もうちょっと磨くとあるいはまだエッジが残ってやしないかと考え、ブラッシュアップを図ってみました。
ダウ逆張りは米国と日本経済の1対1のカップリング(「米が風邪引くと日本がくしゃみする」...アレ逆だったかな?まいいやw)を利用した戦略ですが、これにEUやイギリスなどの欧州経済の動きも合わせて世界全体での関連性を考えてみたらどうか。
各国の前日の経済指標をパラメータ群とする関数を考え、その従属変数Yがプラスなら日経先物を寄り引けで買いマイナスなら売ります。(なので基本的に全日売り買いいずれかでエントリーします。)
図A ×
図A ○
売買回数=3105, PF=1.85, WP=53%, PR=1.62, MDD=2308080
売買回数=2730, PF=1.20, WP=51%, PR=1.16, MDD=4350000
日経先物ラージ、売買手数料考慮済みです。
驚いたのは神レシオ、なんと30%!
何かの設定ミスじゃないかと何度も検証してみたのですが、今のところ間違いは見つかっていません。
これはエライモンが出来てしまったと、一瞬頭の中で賛美歌が鳴り響いたのですが、、、
、、、そんなわけで、やはり間違っていましたm(_ _;)m
修正後の神レシオは5%程度です。
冷静に見直してみると、引っかかったのが08年以降の資産曲線。
明らかにだんだん傾斜が落ちてきて、11年は完全横這いで更に後半になると若干沈んでいます。
やはりこのロジックはダウ逆張り同様、賞味期限切れなのか...orz
修正後のグラフでも(ノイジーな短期の上下動が増えたのでちょっと分かりにくいですが)全体を眺めると上昇の傾斜はやはりだんだん落ちてきている印象はあります。
ただ、2〜3年程度の周期で収益が伸びる期間と停滞する期間を繰り返していて、09年以降は停滞期に入っている、という見方も(これだけでは主観の域を出てませんが)ありますかね。
しかし悔しかったので、もうちょっと追っかけてみましたw
前日の変数Yと当日の日経先物の直近250日間(約1年)の相関係数を計算し、その変遷をグラフ表示したのがコレ。
図B ×
図B ○
2007年以降については一目瞭然ですね。
サブプライム→リーマン・ショックの金融恐慌によって世界中の市場方向性が急激に連動していったのが07年。不安材料が出ると世界中が一斉にウワーッとパニック売りし、その影響が多少薄れるタイミングになるとどこも下げ過ぎを取り戻す分だけ揃って買い寄りに動く。こうした潮目の上げ下げが地球を丸ごと揺さぶっていたわけです。
そうした世界中のパニック動向は2008年半ばにピークを迎え、その後連動性はほぼ一方向に低下していった、と。
現在はこの10年で最低。相関性は0に近く、従ってこのストラテジーは機能していない、ということが分かります......o...rz
この部分については「間違いでした」と一言で済ませてしまって良いものか、私としては若干微妙です。といいますのは、、、
ポイントは元のデータがどこをどう間違っていて、こういう結果を出してしまったのか、という点にあります。
私は為替や日経先物等のデータをSQLデータベースに1分足で保存し、時間足や日足などはそのDBからSQLコマンドで整形出力してExcelで分析する、という分析手順をとっています。
この自作1分足データベースには先物に関して癖があって、朝の寄付が板寄せに手間取って9:01以降にズレ込んだ場合、9:00のデータとして直近の終値を(出来高=0)として保存していました。
(データベースを組んだ当初は、この方が分足でのテクニカル分析がやりやすい、と考えていたため)
今回の検証にあたって私はこの癖を忘れて、かなりの日数で「当日始値」として「前日終値」を読み込んでしまっていました。
図にするとこんな感じです。

○印の値を読むべきところを、×印の値を読み込んでしまっていた訳です。
例えば米国株価を説明変数として用いるのであれば、当日の売買フラグが決定するのはNYSEクローズの午前6時です。
×印でエントリーということは、当日のフラグが決定する以前の前日引け時にそのフラグを予知してポジションを持ったことになります。それで異様な好成績になってしまってたのですね。
さてそうすると、修正前の 図B × の方は何を示しているのか。
これは、00:00頃〜9:00の日経先物オーバーナイトと、その間に開場している海外指標との、同一時間帯に於ける相関をかなり反映したデータになっている筈です。
そう考えると、2007〜08年にかけて市場連動性が急激に高まり、その圧力がその後は下がっていってる、という分析自体はそれほど的外れではないのかな、と。
(...まぁ、ポカやらかした後の自己弁護ですけども。。。)
しかしこのシステムを作っていてもう一つ感じたのは、ここ数年の変数Yの低下は、日本市場がどんどん世界から見放されデカップリングしていってるっつーことなんでないか、という(´・ω・`)ショボーン な一面...
ただ言い換えれば世界規模で市場の連動性が強まるような有事の際は再びこのシステムの出番、という事になります。
ハイエナじみていて恐ろしく縁起の悪い代物ですが、もしもの時の保険として今は寝かせておくと心強いシステム、ということは言えるかも(...ユーロ危機爆弾破裂とか...ヒソヒソ...)
修正データからは、「日本市場のデカップル」や「有事に強いシステム」といった傾向を読み取ることは出来ません。
従いまして上記の段落につきましては全て撤回させて頂きます。済みませんでした。
02/01に公開した元の記述には私のデータの扱いに関するミスから多くの間違いが含まれており、それを赤字で加筆修正しています。
以前の文章をご覧いただいていた皆様には、誤った情報を流してご迷惑をおかけしたことをお詫び致します。
先日の記事でダウ逆張りのことをちょっと書きましたが、この有名なストラテジー、もうちょっと磨くとあるいはまだエッジが残ってやしないかと考え、ブラッシュアップを図ってみました。
ダウ逆張りは米国と日本経済の1対1のカップリング(「米が風邪引くと日本がくしゃみする」...アレ逆だったかな?まいいやw)を利用した戦略ですが、これにEUやイギリスなどの欧州経済の動きも合わせて世界全体での関連性を考えてみたらどうか。
各国の前日の経済指標をパラメータ群とする関数を考え、その従属変数Yがプラスなら日経先物を寄り引けで買いマイナスなら売ります。(なので基本的に全日売り買いいずれかでエントリーします。)
図A ×
図A ○売買回数=2730, PF=1.20, WP=51%, PR=1.16, MDD=4350000
日経先物ラージ、売買手数料考慮済みです。
何かの設定ミスじゃないかと何度も検証してみたのですが、今のところ間違いは見つかっていません。
これはエライモンが出来てしまったと、一瞬頭の中で賛美歌が鳴り響いたのですが、、、
、、、そんなわけで、やはり間違っていましたm(_ _;)m
修正後の神レシオは5%程度です。
明らかにだんだん傾斜が落ちてきて、11年は完全横這いで更に後半になると若干沈んでいます。
やはりこのロジックはダウ逆張り同様、賞味期限切れなのか...orz
修正後のグラフでも(ノイジーな短期の上下動が増えたのでちょっと分かりにくいですが)全体を眺めると上昇の傾斜はやはりだんだん落ちてきている印象はあります。
ただ、2〜3年程度の周期で収益が伸びる期間と停滞する期間を繰り返していて、09年以降は停滞期に入っている、という見方も(これだけでは主観の域を出てませんが)ありますかね。
しかし悔しかったので、もうちょっと追っかけてみましたw
前日の変数Yと当日の日経先物の直近250日間(約1年)の相関係数を計算し、その変遷をグラフ表示したのがコレ。
図B ×
図B ○サブプライム→リーマン・ショックの金融恐慌によって世界中の市場方向性が急激に連動していったのが07年。不安材料が出ると世界中が一斉にウワーッとパニック売りし、その影響が多少薄れるタイミングになるとどこも下げ過ぎを取り戻す分だけ揃って買い寄りに動く。こうした潮目の上げ下げが地球を丸ごと揺さぶっていたわけです。
そうした世界中のパニック動向は2008年半ばにピークを迎え、その後連動性はほぼ一方向に低下していった、と。
現在はこの10年で最低。相関性は0に近く、従ってこのストラテジーは機能していない、ということが分かります......o...rz
この部分については「間違いでした」と一言で済ませてしまって良いものか、私としては若干微妙です。といいますのは、、、
ポイントは元のデータがどこをどう間違っていて、こういう結果を出してしまったのか、という点にあります。
私は為替や日経先物等のデータをSQLデータベースに1分足で保存し、時間足や日足などはそのDBからSQLコマンドで整形出力してExcelで分析する、という分析手順をとっています。
この自作1分足データベースには先物に関して癖があって、朝の寄付が板寄せに手間取って9:01以降にズレ込んだ場合、9:00のデータとして直近の終値を(出来高=0)として保存していました。
(データベースを組んだ当初は、この方が分足でのテクニカル分析がやりやすい、と考えていたため)
今回の検証にあたって私はこの癖を忘れて、かなりの日数で「当日始値」として「前日終値」を読み込んでしまっていました。
図にするとこんな感じです。

○印の値を読むべきところを、×印の値を読み込んでしまっていた訳です。
例えば米国株価を説明変数として用いるのであれば、当日の売買フラグが決定するのはNYSEクローズの午前6時です。
×印でエントリーということは、当日のフラグが決定する以前の前日引け時にそのフラグを予知してポジションを持ったことになります。それで異様な好成績になってしまってたのですね。
さてそうすると、修正前の 図B × の方は何を示しているのか。
これは、00:00頃〜9:00の日経先物オーバーナイトと、その間に開場している海外指標との、同一時間帯に於ける相関をかなり反映したデータになっている筈です。
そう考えると、2007〜08年にかけて市場連動性が急激に高まり、その圧力がその後は下がっていってる、という分析自体はそれほど的外れではないのかな、と。
(...まぁ、ポカやらかした後の自己弁護ですけども。。。)
ただ言い換えれば世界規模で市場の連動性が強まるような有事の際は再びこのシステムの出番、という事になります。
ハイエナじみていて恐ろしく縁起の悪い代物ですが、もしもの時の保険として今は寝かせておくと心強いシステム、ということは言えるかも(...ユーロ危機爆弾破裂とか...ヒソヒソ...)
修正データからは、「日本市場のデカップル」や「有事に強いシステム」といった傾向を読み取ることは出来ません。
従いまして上記の段落につきましては全て撤回させて頂きます。済みませんでした。
やっぱりまだ諦めきれなかった(爆)ので、意地になって更に粘ってみました。
ここから先はあまり詳しく書くのは差し控えさせて頂きますが、一種の動的ファクター・モデルを導入することで若干ですが成績改善出来ました。
.png)

売買回数=2273, PF=1.88, WP=53%, PR=1.65, MDD=1551680
売買回数=2730, PF=1.24, WP=51%, PR=1.17, MDD=270780
売買回数が減り資産スロープも5千円/日くらい低下してしまいましたが、これでも神レシオはまだ21%くらいありますし、それ以上にMDDが減少しシャープレシオや決定係数は向上しています。
何より直近においても収益性が多少なりとも残ってそうなところに希望がw
期待を込めてしばらくバックフォワードテストです。
修正版ではファクターモデル適用時のフィルターを外したため、売買回数の減少はなく資産スロープも落ちていません。
ただし2012年に入って以降の直近の成績は、売買回数=31, PF=0.64, WP=45%, PR=0.78とかなり低迷しています。
まぁまだ想定範囲内の動きですので、引き続きフォワード・テストをやっていきます。
ここから先はあまり詳しく書くのは差し控えさせて頂きますが、一種の動的ファクター・モデルを導入することで若干ですが成績改善出来ました。
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売買回数=2730, PF=1.24, WP=51%, PR=1.17, MDD=270780
何より直近においても収益性が多少なりとも残ってそうなところに希望がw
期待を込めてしばらく
修正版ではファクターモデル適用時のフィルターを外したため、売買回数の減少はなく資産スロープも落ちていません。
ただし2012年に入って以降の直近の成績は、売買回数=31, PF=0.64, WP=45%, PR=0.78とかなり低迷しています。
まぁまだ想定範囲内の動きですので、引き続きフォワード・テストをやっていきます。
| [ロジック検証] 日経先物の検証システムにバグがありました! | 2012/02/16(Thu) |
とりいそぎ、お詫び致します。
先日投稿した日経先物に関する記事について「追試結果が一致しない」というご指摘を頂き、急いで調べたところ私のSQLデータベースの取り扱いにミスがあり、その結果検証内容に明らかな間違いがありました。
詳細につきましては、この記事に改めて加筆・公開致します。
また間違えていた2つの記事については、ひとまず非公開に戻し、
間違い部分に取り消し線を引いて訂正した上で改めて公開致します。
不正確な情報を流してしまい、大変申し訳ありません。
先日投稿した日経先物に関する記事について「追試結果が一致しない」というご指摘を頂き、急いで調べたところ私のSQLデータベースの取り扱いにミスがあり、その結果検証内容に明らかな間違いがありました。
詳細につきましては、この記事に改めて加筆・公開致します。
また間違えていた2つの記事については、ひとまず非公開に戻し、
間違い部分に取り消し線を引いて訂正した上で改めて公開致します。
不正確な情報を流してしまい、大変申し訳ありません。
| [雑記] 日銀政策決定会合 | 2012/02/15(Wed) |
一昨日システムがドル円を売り建てたら昨日インフレターゲットが発表されて、100pipsほど持ってかれました(毒笑)
昨年のアホな介入を裁量で戻り売って若干稼がせて頂いた、そのリベンジを喰らった感じですね。どうも日銀さんとは折り合いが悪い...(^^;
...とブツブツ言ってても何も得るものがないので、日銀の政策決定会合の日経先物や為替への影響をちょっとだけ調べてみました。
通常、月1程度の頻度で行われる政策決定会合が終わると午後3時頃から会見があり、その概要が発表されます。
そこで、決定会合のあった日とない日で1日の騰落率を比較し、どの程度政策会合が市場にインパクトもたらしているかお手並み拝見してやろうじゃないか、というわけです。
検証期間は、2007年〜の5年間。騰落率は、LOG(翌日始値/当日始値)で求めました。
まずドル円で見てみます。

両者のt検定の値は、0.502
う〜ん、あんまり面白い結果は出てこないですね。
開催日の方が若干下げ(円高)気味という感じですが、この程度じゃ何らかのストラテジーに繋げられそうな芽は見つけられませんねぇ。。。
続いて、日経225先物です。
(*12/02/16 私の日経先物データの取り扱いに不備があり修正しましたが、本記事に関しては修正幅は軽微でしたので、上書き修正としました。御了承下さい)
両者のt検定の値は、0.380
平均値や歪度の±が逆転していて、開催日には気持ち程度ですが押し上げ効果はあるようです。
しかしそれも微々たるもので、たとえば開催日に寄買、翌日寄売するような戦略ではまるで利益は出ませんでした↓

...とまぁそんなわけで結論としては、スイングトレードなら日銀の政策会合の影響を気にかける必要はなさそう、というコトですね。
たまたま損に回ることもあるけど長期的に見てけば影響はプラスマイナス均されていくので、結局ノイズ程度の影響しかありゃ〜しませんわょ白川さんオ〜ホッホ、、、(と、埒もない結論ですのでこの投稿カテゴリは[雑記]扱い(^皿^;)
昨年のアホな介入を裁量で戻り売って若干稼がせて頂いた、そのリベンジを喰らった感じですね。どうも日銀さんとは折り合いが悪い...(^^;
...とブツブツ言ってても何も得るものがないので、日銀の政策決定会合の日経先物や為替への影響をちょっとだけ調べてみました。
通常、月1程度の頻度で行われる政策決定会合が終わると午後3時頃から会見があり、その概要が発表されます。
そこで、決定会合のあった日とない日で1日の騰落率を比較し、どの程度政策会合が市場にインパクトもたらしているかお手並み拝見してやろうじゃないか、というわけです。
検証期間は、2007年〜の5年間。騰落率は、LOG(翌日始値/当日始値)で求めました。
まずドル円で見てみます。

| 開催日 | 非開催日 | |
|---|---|---|
| 平均 | -0.00041 | -0.00013 |
| 中央値 | -0.00036 | -0.00011 |
| 標準偏差 | 0.00369 | 0.00342 |
| 尖度 | 2.28110 | 8.63397 |
| 歪度 | 0.04913 | 0.03342 |
| 最小 | -0.01164 | -0.02462 |
| 最大 | 0.01178 | 0.02952 |
| 標本数 | 76 | 1233 |
う〜ん、あんまり面白い結果は出てこないですね。
開催日の方が若干下げ(円高)気味という感じですが、この程度じゃ何らかのストラテジーに繋げられそうな芽は見つけられませんねぇ。。。
続いて、日経225先物です。
(*12/02/16 私の日経先物データの取り扱いに不備があり修正しましたが、本記事に関しては修正幅は軽微でしたので、上書き修正としました。御了承下さい)
| 開催日 | 非開催日 | |
|---|---|---|
| 平均 | 0.00073 | -0.00029 |
| 中央値 | 0.00114 | 0.00023 |
| 標準偏差 | 0.00998 | 0.00801 |
| 尖度 | 9.12945 | 10.41209 |
| 歪度 | 1.22200 | -0.13302 |
| 最小 | -0.03171 | -0.04997 |
| 最大 | 0.05187 | 0.06256 |
| 標本数 | 77 | 1174 |
平均値や歪度の±が逆転していて、開催日には気持ち程度ですが押し上げ効果はあるようです。
しかしそれも微々たるもので、たとえば開催日に寄買、翌日寄売するような戦略では

...とまぁそんなわけで結論としては、スイングトレードなら日銀の政策会合の影響を気にかける必要はなさそう、というコトですね。
たまたま損に回ることもあるけど長期的に見てけば影響はプラスマイナス均されていくので、結局ノイズ程度の影響しかありゃ〜しませんわょ白川さんオ〜ホッホ、、、(と、埒もない結論ですのでこの投稿カテゴリは[雑記]扱い(^皿^;)
| [トレードスタイルについて] まず日足から始めよ | 2012/02/07(Tue) |
指標間の相関性を重視するようになって、最近の私のシステムは殆どが日足ベースになってきました。
様々な指標の過去データを収集する際、日足より短期の時間足・分足は入手しにくい(そもそも指標によっては、日次データしかない)、という現実的な理由が第一ではあるのですが、、、
システムの構築は時間軸が短くなるほど難易度が高まるのを実感、というのもあってのことです。
これは、一般的なテクニカル・ベースのシステムトレードの考え方とは矛盾しているかもしれません。
通常テクニカル分析では、計測時間が長くなるほど様々な外的変動要因の介入による影響が大きくなって予測が難しくなる、と言われます。
ところが指標間の相関に基づくストラテジーというのは、まさにその外的変動要因の方を説明変数として用いているわけで、むしろその影響が売買対象に反映してくる間のタイムラグが重要なファクターになってきます。
たとえば現在私がフォワードテストしているシステムの中には、(未だ理由を充分に把握できないのですが)原因指標の確定後敢えて数時間おいてからエントリーした方が成績が向上するといったケースもあります。
原因から結果への伝搬に必要な時間よりも短い時間軸での性急なエントリー&イグジットは、むしろそのシステムにとっては有害なノイズによるリスクの増大、そして結果的に成績全体の悪化にしか繋がりません。
さて、スキャル系システムについては以前も駄文を書いたことがあるのですが、
ここで再度、短時間のスキャル系システムと、数日程度ホールドするスイング系システムの、一般的な特徴をまとめてみます。
収益機会の多さや収支の安定性、確率的信頼性といった観点からすれば取引時間枠は短いほど有利、よってスキャル>スイングと言えるのではないかと思います。
またEAのような自動売買の場合、分足やtickなどを長時間眺め続けて感情を交えず一貫性のある取引を行う、という生身の人間には不可能な手法自体が一つのアドバンテージとも言えます。
しかしスプレッド負けしない1取引当たりの収益性と高勝率の両立、これはかなりの難物で、時間軸が短くなるほど魅力は大きいが構築の難度も上がってくる、というバーターの関係になっています。
以下、USDJPY, EURUSD, GBPUSDで、各時間足ごとに、高値-安値の平均値を計測してみました。
(単位:pips 2001年〜直近まで)
これを横軸=分の対数グラフにすると、こんな感じです。
以前くーちゃん師匠は「神レシオ20%は相当ハードな目標」と言っておられましたので、上記の表の各値に20%を掛けて、更にそこからスプレッドやスリッページによるロスを3pips程度と見込んで引き算してみると、値は以下のようになります。
非常に大雑把な考え方からの概算なので数字にさほど意味はありませんが、1時間未満のホールド時間で収益性のあるシステムを作り上げるには相当なスキルを要するのは、まぁ、確かにねぇ、という印象を抱きます。
多少語弊のある言い方かも知れませんが、スキャルは急斜面&コブだらけの上級者向きコース。
技量に未だ自信が持てない私のようなボーゲン・トレーダーは、まずは日足ベースのスイングでしっかりエッジを立てる訓練を繰り返した方が良いのではないか、と。
...とはいうものの、実際にある程度の日数を保持するシステムを動かしてみると、これはこれでスキャルには無い気苦労(有り体に言えば恐怖感)が大きい、というのもつくづく分かってきます。
システムを眺めればこの先どの辺りでイグジットになるかというのは概ね見当が付きますから、イグジットまでまだまだ日数がありそうなタイミングで直近のトレンドが逆風になれば「このままどんどん損失が膨らんでしまうのではないか」と胃がキリキリ痛みますし、利が乗って来れば来たでこの隙にさっさと確定してしまいたい誘惑でもうヤキモキしっぱなし。プロスペクト理論を身を以て体験することになりますw
そもそも上述したように、スイング・システムはスキャルほど統計的信頼性が高くない上にボラは大きいのですから、出発点からして心理的負担が重い。
トレードの話に必ず付いてまわる例の勿体ぶった精神論wをここで今更こねくりまわすつもりはありませんが、システムに対する余程しっかりした確証と自信がないと、とても長期に渉ってトレードなんて続けられたものじゃないな〜という感も強くする今日この頃です。
(ましてや他人の作ったアルゴがブラックボックスのEAに大金預けて、毎日寝てる間も建玉ホールドし続けられる胆力お持ちの方々には感服致します;-p)
様々な指標の過去データを収集する際、日足より短期の時間足・分足は入手しにくい(そもそも指標によっては、日次データしかない)、という現実的な理由が第一ではあるのですが、、、
システムの構築は時間軸が短くなるほど難易度が高まるのを実感、というのもあってのことです。
これは、一般的なテクニカル・ベースのシステムトレードの考え方とは矛盾しているかもしれません。
通常テクニカル分析では、計測時間が長くなるほど様々な外的変動要因の介入による影響が大きくなって予測が難しくなる、と言われます。
ところが指標間の相関に基づくストラテジーというのは、まさにその外的変動要因の方を説明変数として用いているわけで、むしろその影響が売買対象に反映してくる間のタイムラグが重要なファクターになってきます。
たとえば現在私がフォワードテストしているシステムの中には、(未だ理由を充分に把握できないのですが)原因指標の確定後敢えて数時間おいてからエントリーした方が成績が向上するといったケースもあります。
原因から結果への伝搬に必要な時間よりも短い時間軸での性急なエントリー&イグジットは、むしろそのシステムにとっては有害なノイズによるリスクの増大、そして結果的に成績全体の悪化にしか繋がりません。
さて、スキャル系システムについては以前も駄文を書いたことがあるのですが、
ここで再度、短時間のスキャル系システムと、数日程度ホールドするスイング系システムの、一般的な特徴をまとめてみます。
| スキャル | スイング | |
| 長所 | ○1回あたりの損益幅が小さいので、安全に売買を繰り返すことが出来る。 ○短期間にエントリー回数を充分に確保できるので、大数の法則に基づく統計的期待値に近い収益が安定的に得られやすい。 | ○1回あたりの損益幅が大きいので、スプレッド等の必要経費による影響が軽微。 ○勝率が低くても、PRを上げることでカバー出来る(バイ&ホールドのトレンドフォロー系に向く?) |
| 短所 | ☓1回あたりの損益幅の小ささは、スプレッド負けの可能性も高める。PRを高めることは難しいので、必然的に高い勝率が要求される(上げ過ぎ/下げ過ぎの戻りを狙うカウンタートレンドが機能しやすい?)。 | ☓スキャルほど試行回数を確保できないので、統計的有意性の確認がやりにくい。 ☓1回あたりの損益幅が大きいということは、資産曲線のばらつき=リスクが大きいということでもある。大きなドローダウンを招き、その回復に長い期間を要する。 |
収益機会の多さや収支の安定性、確率的信頼性といった観点からすれば取引時間枠は短いほど有利、よってスキャル>スイングと言えるのではないかと思います。
またEAのような自動売買の場合、分足やtickなどを長時間眺め続けて感情を交えず一貫性のある取引を行う、という生身の人間には不可能な手法自体が一つのアドバンテージとも言えます。
しかしスプレッド負けしない1取引当たりの収益性と高勝率の両立、これはかなりの難物で、時間軸が短くなるほど魅力は大きいが構築の難度も上がってくる、というバーターの関係になっています。
以下、USDJPY, EURUSD, GBPUSDで、各時間足ごとに、高値-安値の平均値を計測してみました。
| USDJPY | EURUSD | GBPUSD | |
| 1分足 | 1.44 | 1.75 | 2.09 |
| 10分足 | 6.88 | 8.03 | 9.77 |
| 30分足 | 12.85 | 14.92 | 18.38 |
| 1時間足 | 18.68 | 21.66 | 26.85 |
| 4時間足 | 38.59 | 44.86 | 55.31 |
| 8時間足 | 55.15 | 64.49 | 78.82 |
| 日足 | 89.57 | 106.70 | 192.11 |
| 週足 | 241.56 | 286.43 | 356.10 |
これを横軸=分の対数グラフにすると、こんな感じです。
以前くーちゃん師匠は「神レシオ20%は相当ハードな目標」と言っておられましたので、上記の表の各値に20%を掛けて、更にそこからスプレッドやスリッページによるロスを3pips程度と見込んで引き算してみると、値は以下のようになります。
| USDJPY | EURUSD | GBPUSD | |
| 1分足 | -2.71 | -2.65 | -2.58 |
| 10分足 | -1.62 | -1.39 | -1.05 |
| 30分足 | -0.43 | -0.02 | 0.68 |
| 1時間足 | 0.74 | 1.33 | 2.37 |
| 4時間足 | 4.72 | 5.97 | 8.06 |
| 8時間足 | 8.03 | 9.90 | 12.76 |
| 日足 | 14.91 | 18.34 | 23.42 |
| 週足 | 45.31 | 54.29 | 68.22 |
非常に大雑把な考え方からの概算なので数字にさほど意味はありませんが、1時間未満のホールド時間で収益性のあるシステムを作り上げるには相当なスキルを要するのは、まぁ、確かにねぇ、という印象を抱きます。
多少語弊のある言い方かも知れませんが、スキャルは急斜面&コブだらけの上級者向きコース。
技量に未だ自信が持てない私のようなボーゲン・トレーダーは、まずは日足ベースのスイングでしっかりエッジを立てる訓練を繰り返した方が良いのではないか、と。
...とはいうものの、実際にある程度の日数を保持するシステムを動かしてみると、これはこれでスキャルには無い気苦労(有り体に言えば恐怖感)が大きい、というのもつくづく分かってきます。
システムを眺めればこの先どの辺りでイグジットになるかというのは概ね見当が付きますから、イグジットまでまだまだ日数がありそうなタイミングで直近のトレンドが逆風になれば「このままどんどん損失が膨らんでしまうのではないか」と胃がキリキリ痛みますし、利が乗って来れば来たでこの隙にさっさと確定してしまいたい誘惑でもうヤキモキしっぱなし。プロスペクト理論を身を以て体験することになりますw
そもそも上述したように、スイング・システムはスキャルほど統計的信頼性が高くない上にボラは大きいのですから、出発点からして心理的負担が重い。
トレードの話に必ず付いてまわる例の勿体ぶった精神論wをここで今更こねくりまわすつもりはありませんが、システムに対する余程しっかりした確証と自信がないと、とても長期に渉ってトレードなんて続けられたものじゃないな〜という感も強くする今日この頃です。
(ましてや他人の作ったアルゴがブラックボックスのEAに大金預けて、毎日寝てる間も建玉ホールドし続けられる胆力お持ちの方々には感服致します;-p)










